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2011年3月31日 (木)

発達障害者の知覚(感覚)

Rosem

 昨日の記事に書いた、誤信念課題で不正解になるだろうと思った怪獣が2問とも正解が2問とも不正解と意外な結果。
私が最初の一問は不正解、二問目は正解と、まあ予想通りの結果でした。

 私の場合は1度引っかかると似たような問題に次には引っかりにくくなるのは、出題者の意図のパターンがつかめるからです。
問題の中に出てくる人物の視点や、思考の道筋がわかるからではないのです。
 
発達障害の人の問題の認識の仕方って、色覚異常の人が赤信号を見分ける方法と似ていると思います。
色覚異常などで信号の色が見分けられない人が、
「赤信号は右」
「信号の一番右のランプが点いていたら、止まれ」
と、覚えるのと一緒で、赤信号の色自体が見えているわけではないんです。
だから、外国に行って、信号が横ではなくて縦に並んでいたら、どのランプが点いた時が赤信号なのかわからなくなる。
自分で突っ込んでみたり、周りの様子を観察することを繰り返して
「どうやら一番上のランプが点いた時が止まれなんだ」
って、わかるようになるのと似ている感覚です。
 
それだけなら、一度赤信号の位置を確認できたら、後は他の交差点にも応用できそうなんですが、発達障害の場合(正確に言うと私の場合)
「この交差点で赤信号の位置は隣の交差点でも同じだろうか?」
「もしかしたら違う順番に並んでいるのではないか?」
と、考えてまた次の交差点で立ち止まってしまう。

自分が色覚異常(他の人とは感覚が違うの)だということに気がついていればまだ良いのだけれど、そうでない場合、最も深刻な問題は、自分には見えていない色のある世界が他人には見えていることに気がつかないことです。
「どれも同じように見えるのに、私以外の人はどうやって『止まれ』の信号を見分けているんだろう?」
「みんな『簡単だ、気をつけて見ろ』と、言うけれど、どこをどう気をつければ違いがわかるのだろう?」
周りの人も、視力はあるので色が見えていないことに気がつきにくいのも、誤解を生む原因になってしまう。
 
上の写真を見て、
「何の花?」
「写真に写っている花の数は?」
「葉っぱの枚数は?」
の質問には答えられても、
「花の色は何色?」
には、カラー写真じゃないから答えられない。
 
色覚異常の人がカラーの写真を見せられても、上のモノクロの写真の様にしか見えないから、
たとえ中央の花の花びらの数など細部を瞬時に答えられても、色は(バラの花に多い色を覚えて正解の確率を上げることは出来ても)写真を見て答えることは出来ない。
訓練云々でどうにかなるものではない。

発達障害者も同じで、どんな訓練を受けても長い時間をかけても、悲しいことに一生かかっても出来るようにならないことがある。
たとえ、他の事が人並み以上に出来ても、
「こんなこと?」と、思うような簡単なことが出来なかったり、出来たとしても自分にない能力を補うため(色覚異常者がバラの花に多い色を覚えて正解の確率を上げるような)努力の割には成果の上がらない方法を取らざるを得ないこともある。

Rose_3  健常者には←左の写真のように見えているバラの花の色も、モノクロームでしか見る事の出来ない人もいる。
 
 「色が見えないんだ」(能力に欠けている)ということはまだ理解しやすいけれど、もしも色は見えているけれど(可視光線はみえないけれど紫外線や赤外線が見えるとか)別の色(別の能力がある)に見えていると、更に理解するのが難しくなる。

Rosen

←左の写真の様にしか見えていない人に、あなたならどうやって普通のカラー写真の色(自分に見えているいる色)を説明する?

左の写真の様にしか見えないことを、普通のカラー写真を見ただけで想像できる?

 

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コメント

>ふうぷうさん

わざわざコメントの設定変更して頂いてありがとうございます。

先ほどコメントさせていただいたのですが、無事に送信できたようです。
ありがうございます。

投稿: yuuki | 2015年10月12日 (月) 03時24分

重ねて書き込み失礼します。

どうやらセキュリティの為の海外からの書き込み禁止設定でしたので解除しました。
勝手な事ばかり書いていますのでお目汚しかもしれませんが、ご意見がありましたら是非コメントお願いします。

投稿: ふうぷう | 2015年10月 9日 (金) 08時23分

>ふうぷうさん

こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。

ふうぷうさんのブログ訪問させていただきました。
まだ全部の記事を読んでいないのですが、興味深いタイトルも多くて、これからも訪問させていただきます。
よろしくお願いします。

ふうぷうさんのブログの方にコメントしようと思ったのですが、私の使っているPC(プロバイダ?)からはコメントできないようで、こちらでお返事になってすみません。

投稿: yuuki | 2015年10月 8日 (木) 21時50分

こんにちは、他でブログを書いている発達障害者です。
似たような事を考えていてブログに書こうと思ったら、すでにここに書かれていて驚きました。

事後で大変恐縮ですがリンクを貼らせていただきました。不都合がありましたら削除いたしますので、よろしくお願いします。

投稿: ふうぷう | 2015年10月 6日 (火) 22時17分

>梓さん

わたしは子供の頃は感覚が他の人とはかなり違ったりしたのですが、今はそうでもないです。
年齢と共に感覚が変わってきているのかも知れません。

投稿: yuuki | 2011年4月 2日 (土) 02時38分

私も1回の経験で理解する事が苦手ですねf^_^; 「さっき教えたのに…」とよく言われます(この「さっき」という曖昧表現も混乱の要因になる)。学校でも授業後すぐに廊下で先生を捕まえて把握できなかった部分を納得するまで質問してました。
視覚・色覚は限りなく標準に近いけど、三次元感覚がかなり弱い(自動車の運転は感覚を掴むまで至難の技、立体図形は奥行が全く分からない。)…初めて見た薔薇が赤なら「薔薇は赤」とインプットされてしまう。長い間「コアラは黄色」「コスモスはオレンジ色」「タンポポは白」だと思い込んでいましたf^_^;
しかも、友達もみんな そう見えていると思い込んでるから、事実が判明した時はちょっとしたカルチャー・ショックでした。

投稿: 梓 | 2011年3月31日 (木) 07時57分

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