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2016年7月 2日 (土)

伸び縮みする時間
(発達障害と時間の感覚)

Dsc07109s (この記事を書いている時点で)ここ2週間ばかり、地下室の改装の記事のための写真画像の整理をしていた。
 画像の加工が終わり次第、説明の文章を書き溜めて、最後の記事を書き終わり次第毎日更新で一気にシリーズを進めて行こうと思っていたのだけれど、あまりにも画像が多くて整理しきれないし、毎日更新したとしても、丸1か月くらいかかりそう。

 画像の整理のために書き溜めていた軽めの記事も底をついてきたし、夏至の夕食に冷たいデザートを作りまくったおかげで更に記事を仕上げる時間がなくなってしまった。

Dsc07100s 6月頭頃、ブロ友さんに
「発達障害と時間の感覚について書くね~」
と、コメントしていたのに、駄記事(軽めの記事)の連続になってしまっているので、改装の記事は諦めて今日は『伸び縮みする時間』について書こうと思います。 

 伸び縮みするといっても、アインシュタインの相対性理論のような高度な物理学の話ではなくて、私たちが感じている時間の感覚についてのお話。

 私たちは日常的に時間の流れが遅くなったように感じたり、逆に速くなったように感じることがある。

 今年の2月に高速道路を走行していたら車が突然滑ってスピンし始めたことがあった。
高速道路の幅全部を使って左右に振れながら約1回転半したのだけれど、スピンしているほんの数秒だったのだろうけれど、スローモーションのようにゆっくり時間が過ぎていくように感じた。

  また、娯楽の時間など楽しいことをやっている時間は、あっという間に過ぎるように感じるし、宿題などの退屈なやっつけ仕事をしている時は、時間がゆっくり進むように感じる。
 間近に迫った締め切りに間に合わせようと仕事をしている時は、時間が飛ぶように過ぎていくように感じるのに、締め切りが終わって後で振り返ると、(1日が1週間くらいだったような感覚で)長い期間働いたように感じる。

034s 実際の時間は伸びたり縮んだりしていないのに、私たちの時間の経過に対する感じ方って、置かれた状況や気分によって変化しているように見える。

 また、時間にルーズな人(国)と几帳面な人(国)がいるように、個人(文化)によって(それぞれが進み方の違う時計を持っているような感じで)時間に対しての知覚の精度が違うように思える。

( そもそも、時間自体が概念的なもので、私たちが集団で生活していく便宜上『時計』という道具で計られているだけで、もしもこの世に自分しか存在しなかったら時計なんて必要ないはず。)

039s 限りなく発達障害の疑いの強いと生活していると、私との時間の概念や知覚の違いを痛感させられる出来事に出くわすことが多い。
( 私も発達障害の疑いが濃厚だといわれたことはあるけれど、時間の知覚に関しては、ほど定型発達の人とのズレは大きくない。)

 例えば、独身でと付き合っていた時、待ち合わせで私が3時間待たされたことがある。
 去年の今頃、故障で止まってしまった車を運ぶために、牽引ロープを買いに行く時に、夫婦の間でちょっとした口論になったことがあった。

 の時間の概念だと、時間はあたかもの都合のいい時間でストップウォッチのように止めることができるように見える。

 待ち合わせに3時間遅れてきたのも、の時計は3時間前で止まっているので、実際には3時間の時が流れていても、彼の感覚では時間通りに待ち合わせ場所についたことになっているのである。(遅れているという感覚がないので、当然謝らない。)

 牽引ロープを買いに行く時も、お店の開いている時間で時計を止めているので、深夜や早朝でもお店は開いているはずだと考えてしまう。

040s 私からしてみれば、時間が止まっているのに関わらず、自分が動けるのは矛盾しているとは思わないのだろうか?お店以外の時間は動いていてお店の時間だけ止まっているのはおかしいくないか?と、疑問に感じるけれど、は何の矛盾も疑問も感じていない。

 時間の経過についても同じような感覚らしく、が自分の好きなことをしている時間は実際には数時間だったとしても、本人にはほんの数分にしか感じられないので、実際の時間も数分しか経っていないと信じて疑わない。

 どうやらの時間は、自分の都合(自分の感覚)で、部分的に止めたり、引き延ばしたり、縮んだりするものらしい。
ホエ?(´д` )

 私たちは3次元で生活しているので、時間を自在に動かすことはできずに、過去から未来へ一定のスピードで動くという(時計で計る時間の概念の)制約の中で生活せざるをえないのだけれど、にとっては、自分の感じる時間=実際の時間らしく、私たち多くが考えている(時計で計る)時間の認識とはかなりずれている。

Dsc07063s まあ、自分の感じる時間=実際の時間と認識していても、実生活で不都合が起こらなければ問題はない。

 まだ時計の読めない幼い年齢の子どもは、と同じように自分の感じる時間のみが彼らの世界に流れている時間なのだけれど、なんの不都合も起こっていないようにみえる。

 また、時計が一般的でなく各家庭に時計がなかった時代の人たちも、時計で計る時間の概念なんか知らなくて個人的に感じる大雑把な時間の感覚で生活していても困らなかったのだろう。

 ところが、現代のように秒刻みで世界が動いている社会では、それぞれが個人的に感じる時間で行動していたら、混乱が生じてしまう。

Dsc07060s 混乱をさけるために、私たちは時計で計る時間を基準にして、個人の感じる時間とのズレを、調整しながら生活している。
 調整といっても意識的にやっているのではなくて、大人になる頃にはほぼ無意識にできるようになっているし、調整が微調整で済むように、個人の時間の感覚が時計の時間に近づくように習慣づけられている。

 ところが、の場合は、①人それぞれが個人の時間の感覚をもっていて②時計で計る時間に合わせて調整しているという2つの事実を理解できていないのではないだろうか?

 多分時計で計る時間と、自分の感じる時間が違うことには気が付いているのかもしれないけれど、自分の感じる時間こそが実際の時間で、時計と合わない場合は仕方がないと思っているようで時計を無視して行動するがことある。(こうなると時計の存在意義ってあるの?って感じ。)

 おまけに、他人が自分とは違う時間の感覚を持っていることには全く気が付いていないのだろう、他人は自分と同じ時間の感覚を共有していると思いこんでいるため、タイミングを察知するのが苦手。
 例えば、不適切な時に行動を起こして、『空気の読めない奴』と思われる。
 3時間遅れても自分の中では1秒も時間が動いていないので、たとえ時計の上では3時間経過していたとしても、相手自分と同じように1秒も動いたようには感じていないと思いこんでいるなど…

 時間までもが俺様仕様なのである。
(゚Д゚)ナント!

Dsc07062s 俺様仕様の時間で生きているため、時間の見積もりができなかったり、自分で作ったスケジュールの実行がうまくいかないなどの不都合も起こってくる。

 (時間以外のことでも、)自分の感覚(や知覚したこと)がこの世の基準ではないこともあるし、自分以外の他人は別の感覚を持っていることを何度も説明するのだが、理解できないようで、話の度に無視されるか口論になってしまうかのどちらか。

 発達障害の特徴として、心理学用語でいうところの『脱中心化※』が達成できていなかったり、中途半端だったりする事はわかってはいるけれども、の場合はアラフィフのおじさんになって頑固さも加わってしまって(脱中心化ができない状態が固定しているため)、もう手に負えない状態。

 マジで、
ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…
の心境。

 と暮らしていると、「もしかして私って定型発達なんじゃないか?」と思えて来るくらい、の時間の感覚(知覚)は世間一般の時間の感覚から逸脱している。

 時間の感覚について、色々考えていたら、タイムリーに『Time Warped』という、何やら面白そうな題の本を見つけて図書館から借りた。
 最初はこの記事の『続きを読む』でリビューを書く予定だったけれど、長くなったので、本の紹介は次回の記事で書きます。

※脱中心化

ピアジェ,J.の認知発達段階における前操作期から具体的操作期への移行段階で生じる、自己中心的な思考から脱する過程を「脱中心化」といいます。

前操作期の大きな特徴の1つに「自己中心性」があります。

自己中心性とは、自分にしか通用しない特殊な象徴化パターンにより、すべてのものを把握、表現しようとしたり、自分が得た知覚情報のみですべての状況を認知、理解、判断し、他者の視点や立場にたって考えられないという、この時期の幼児の特徴的な思考です。

心理学用語集サイコタム
http://psychoterm.jp/basic/development/09.html
より、引用。

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コメント

>モッチーヌさん

 訪問&コメントありがとうございます。
停電でお返事が遅くなってごめんなさい。

 時間の感覚のズレは同じ発達障害でも程度に差があるようです。
 夫は俺様時間がひどいのですが、息子の場合は時間で不都合が起こったことはほとんどないです。
 
 時間の管理でうちの息子に声かけをする場合は、親が子どものペースを考慮しながら先読みしてかなり前もって声かけをします。
 例えば、出かける用事がある時は何時に出かけるのか(『目標』)をまず提示して、出かける30分くらい前に準備をするように(その時やってることがあったら一段落させて終わるように)声かけ(『念押し』)をします。
 念押しをした後は、準備の手順をステップごとに細かく指示して、その理由も説明して時間の逆算(ある時間までに何かを成し遂げる)方法を(何回か)教えると、似たような状況で(目標と念押しをするだけで)自分で判断して動けるようになります。
 文章だとうまく説明できないのですが、時間を逆算するということを理解させて、何度かやらせてみると身について来ます。

 発達障害のある子の学習の問題は、応用がききにくいということです。
一般的な方法を教えても、個別の状況に合わせて修正することが苦手なので、その都度修正のやり方や理由を説明して理解させることがポイントだと思います。

 長い文章でわかりにくくてスミマセン。
 
 

投稿: yuuki | 2017年3月14日 (火) 22時53分

yuukiさん!こんにちは(๑˃̵ᴗ˂̵)
今ごろコメントしてゴメンなさい!
たしか年末くらいにこの記事を読んだのです(読むのも遅い!)が、子どもの受験の詰めに入っていてゆっくり書けなかったんです・・・。゚(゚´ω`゚)゚。ゴメンネ

時間の概念は人それぞれで、「時計」はみんなが作った決まりの時間なんだって、私はこの記事を読んで初めて気が付きました。
私たちは無意識に自分を調整して生きてるんだとそれまで思いもしなかったです。
たしかに生活の中で時間にいちばん気を遣っている気がします。
時間通りにやる、というストレスって実はかなり大きいですよね。

さてさて発達症がいがある人が時間を調整するストレスはたぶんフツー人の比ではないでしょうね。
逆に旦那さまくらいオレ流が定着していれば、周りは振り回されても自分はストレスにならないから幸せというか・・・羨ましいですね(๑>◡<๑)
ウチの子も時間の概念がズレてると感じるけど、そこはまだフォローできるので私が声をかけるのですが、まず言うことを聞いてくれませんΣ(-᷅_-᷄๑)
反抗期もそろそろですが、やりたいことを途中でやめられないタイプなので、すぐ行動に移せず時間をまったく有効活用できませんね・・・( ˘ω˘ )

久々なので長々とコメント失礼しました(^_^)a
また来ま〜す!

投稿: モッチーヌ。 | 2017年3月13日 (月) 12時52分

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