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2016年7月 5日 (火)

Time Warped(脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか)

Dsc07478s ひとつ前の記事を書いていて、私たちが(時計ではかる)時間という概念を理解する(獲得する)のはいったい何歳くらいなのだろうか?

 もう少し年齢上がって時計が読めるようになっても、大人が時間と認識している(時計ではかる)時間の存在に気が付くのはいつなのだろうか?

 時間は一定の間隔で一方方向(過去から未来に向かって)進んでいるという(私たちの社会で共通の)認識が定着するのはいつなのだろうか?

 など、時間の感覚(知覚)について、色々考えていたら、時間の知覚に関する面白そうな本を見つけたので、図書館でかりて(この記事を書いている時点で)読んでいる最中。

 本の題はTime Warped(原題)で、日本語訳の題は『脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか』。
 著者はクラウディア・ハモンドで日本語訳者は渡会圭子。
 ジャンルは一般向けのサイエンス本です。

目次は、

◎はじめに : なぜ時間はワープするのか

◎第1章 : 時間の錯覚
・時間のいたずら ・うつ病になると時間がゆがむ
  ・体温が高いほど、時間の流れが遅くなる ・クロノスタシス

◎第2章 : 脳の中の時計
・内的時計を探る冒険 ・昼休み前なのに一日の仕事が終わったと思う男
・感情とリズム ・脳は自分で時間を計っているのか

◎第3章 : 月曜は赤い
・混乱した時間地図 ・SNARC効果
・言語が時間の感じ方を変える? ・時間が動く派? 自分が動く派?
・時間を巻き戻す

◎第4章 : なぜ年をとると時間の流れが速くなるのか
・トータル・リコール(完璧な記憶) ・望遠鏡ごしの人生
・時間タグのついた記憶 ・一〇〇〇日が転換点
・思い出の隆起 ・ホリデー・パラドックス(予期と追想)

◎第5章 : 未来を思い出す
・イヌは来週のことを想像できる? ・起こらなかったことの記憶
・人間の知性の極致 ・最高と最悪
・楽観的な思い込み ・幸せになる時間志向 ・時間の深さ

◎第6章 : 時間の流れを変える
・課題(1) 時間の流れを遅くするには?
・課題(2) 時間の流れを速くするには?
・課題(3) やることが多すぎて時間がないときは?
・課題(4) 先の計画が立てられない場合は?
・課題(5) いつの出来事か、より正確に思い出すには?
・課題(6) 将来を心配しすぎないためには?
・課題(7) 今この時を生きるためには?
・課題(8) 将来、どう感じるかを予測するには?

(↑目次はアマゾンより引用)

 まだ第2章を読み終えて3章を目を読んでいるところなので、本全体についてはコメントできないのですが、1章と2章では、
 熱の出ている間は時間の感覚が違うんじゃないかと考えた学者が病気で寝ている妻の体温を測って、60秒数えてもらって実際の時間をストップウォッチで計るという実験を妻が病気の間48回もやった話や、
 光の届かない氷河の下の洞窟で、時計を持たずに一人で2か月間生活したらどうなるかという実験など、
 時間と私たちの知覚についての研究やトリビアがちりばめられていて、発達障害者の時間の知覚の例もあったりして、興味を持ちながら読める作品だと感じています。

 英語(原文)で読んでいるので、日本語訳がどうかはわからないのですが、日本語訳でのアマゾンのレビューを見ると高評価と低評価にバラつきがあるようです。

 

おまけ:私が英語の本を読む時の癖

Dsc07481s この本は一般向けにしろサイエンスの本だからなのか、The Rosie Project(日本語訳は『ワイフ・プロジェクト』)などの小説系の本と比べると読むのに時間がかかっています。

 著者がイギリス人で、イギリス英語で書かれていることもあるのだろうけれど、心理学系や脳神経学系の用語や他の学問の用語などが多く、おまけに大学を休学して6年も経っている私は、「聞いた事はあるけれど、なんて意味だったけ?」という単語が多くて、辞書を引き引き読んでいるからだと思います。

 私がわからない単語の多い本を読む時は、その本だけのための単語帳を作ることがあります。
 本来私は単語帳を作って単語だけ覚えるのは苦手で、語彙を増やすために単語帳を作ることはないのですが、わからない単語の多い本を読む時は、アルファベット毎にカードを作って、単語と意味を書いたその本を読むための辞書みたいなものを作ります。

 小説にしても、エッセイにしても、その本の著者が好んで使う単語や言いまわしなどがあるので、初めの1~2章は1ページあたり調べる単語の数は多くなりますが、章が進んで行くと、作った単語帳を見れば辞書で調べなくても済むことが多いからです。

 その本を読むためだけの単語帳なので、読み終わったらその単語帳を見返すことはないです。
 本を読み終わったらお払い箱なので、無駄といえば無駄なのだけれど、私は一度引いた単語を覚えておくことができないので仕方がないです。

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コメント

>omoromatiさん

 こんにちは~
お返事ありがとうございます。

 「水曜日」の質問、紛らわしくてすみません。
 うちの夫にも同じ質問をしたのですが、文章が複数に解釈できて、紛らわしい。
と、言っていました。

 この本の作者によると、答えの可能性は2つで、一つは「月曜日」、もう一つは「金曜日」だそうです。
 「forward」をどう解釈するかが答えの違いに反映されるようで、月曜日と答える人は、未来の時間が自分に向かって流れてくると考える人で、金曜日と答える人は自分が未来に向かって動いて行くと考えてる人、だそうです。
 時間が自分に向かって動いてくるか、自分が未来に向かって動いて行くかは、気分や状況によっても変化するらしく、楽しいイベントなどは自分が動いて行くように感じるし、試験や締め切りなどは未来の時間が自分に向かって動いてくると感じる傾向もあるそうです。

 ちなみに、息子と夫は「金曜日」と答え、私は「月曜か金曜か確認が必要」と答えました。

投稿: yuuki | 2016年7月11日 (月) 01時01分

yuukiさん、こんばんは。

トリックみたいな質問ですね。英語の中では「Next Wednesday's meeting」としか書いてありませんので、今回も定例の「水曜日」となるのでしょうか。

光の無い世界では1日約0.5時間長くなります、24÷0.5で48日たつと実際より1日長くなったことになりますね。実際の時間は1日短くなりますので47日目が実際の時間です。

そのことより48×2の96日目が実際の時間の94日目なると思います(ただし一週間の単位の7進法と10進法では違いが出てしまいます)。

まあ、水曜日といっても24時間ありますので、厳密に言えばミーティングも同じ時間という設定が必要かも知れませんが・・・

何か抜けているような抜けていないような変な返答になりましたがご了承下さい。


投稿: omoromachi | 2016年7月 9日 (土) 01時12分

>Linoさん
 訪問&コメントありがとう~
 独立記念日忙しくて、まだ3章を読み終えてないので、4章のなぜ年を取ると時間が速く流れるのか?まで読んでないんですよ~
 病気の奥さん相手の実験は、学者さんが奥さんを看病している時、ずっと奥さんの傍にいたのに、用事でわずかな時間席をはずすと、奥さんが「何分も待たされた。戻ってくるのが遅い!」と文句を言ったのがきっかけだったらしいです。

 

 
>omoromachiさん
 こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。
 さすがお医者様、光のない世界での実験のことをご存知でしたか。
 この本によると、体内時計は24時間31分ということでした。
そして、24時間のずれを光を浴びることで調整しているということでした。
 今第3章を読んでいるのですが、面白い質問がありました。
英語なのですが、
Next Wednesday's meeting has had to be moved forward by two days.
What day is the meeting now?
だそうです。
 omoromachiさんの答えは?

投稿: yuuki | 2016年7月 8日 (金) 09時53分

yuukiさん、こんばんは。

時間って不思議ですよね。時間は絶対的な単位としても存在しますが、私達が感じるのは相対的な時間だと思いますね。

楽しいことはあっという間でも、つまらない授業などはなかなか時間が過ぎてくれませんでした。

発育障害と時間の関係は興味深いですね。相手に合わせるのが苦手ですので、絶対的な時間の単位に合わせるのも難しいのかも知れません。

光のない世界では人間の時間軸は24時間より長くなっていましたでしょうか? 昔読んだことがありましたが・・忘れてしまいました。

伸び縮みする時間分かる気がします。

投稿: omoromachi | 2016年7月 5日 (火) 23時24分

年齢を重ねると時間が早く感じるのは
一生の時間に対しての時間の割合のためだという話を
聞いたことがあります
1歳児なら1年は一生だけど
50歳なら1/50
そりゃあ短く感じるわねぇ・・・
体温と時間の関係は初耳でした
それにしても病気の妻を使っての実験
私ならいいかげんにして!って言っちゃいそうだわ~(;^ω^)

投稿: Lino | 2016年7月 5日 (火) 08時51分

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