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2017年8月21日 (月)

事実と意見を区別する

Img_2508s ひとつ前の記事怪獣がネガティブだという事を書いたが、ネガティブの原因は物事を客観的に見る事が難しいのではないか?と感じたことや。
 怪獣が物事を客観的に見る事が難しいのは、(発達障害の特徴のひとつの)定型発達の人との知覚の違いということもあるけれど、心理学の知識を得る働きである『認知』に問題があるのではないかと思った。

 診断こそされていないけれど、日々の生活で発達障害の特徴が散見されると、発達障害の診断をされている怪獣と長年付き合っていて、彼らの生きづらさ(障害?)は『発達障害』と名前がついているけれど、正確には『認知発達障害』といったほうがしっくりくるのではないかと思うようになった。

 『認知発達障害』は私の造語で、英語で表現すると『Cognitive Developmental Disability』(←これも恐らく私の造語?)なのだけれど、『Cognitive』の単語にぴったり当てはまる日本語がなく、『認知』という言葉を充てたけれど、『認知』というと『認知症』のイメージが強いのでもっといい日本語はないものかと悩む。

 さて、話はやっとこの記事のタイトルの『事実と意見を区別する』についてなのだけれど、怪獣は思考(頭の中)の整理がうまくいっていないようなので、整理の前段階の仕分け(チェック機能)について理解してもらおうと『事実と意見』についてのレクチャー(授業)を家族にやってみた。

 レクチャーと言っても仰々しいものではなくて、家族内の発表会のようなもので、私が発表者という感じ。

 準備には幾つかのウェブ・サイトを参考にした。
(参考にしたサイトのリストは下の『続きを読む』から…)
 教材にも幾つかのサイトや動画を引用した。

 まず、最初に
ステップ①『事実と意見を区別する』ことについて話すことを提示
した後、
反応①:特に反応なし、「お母さんの説教が始まる?」と思っている様子

Img_4858sステップ②NHKの教育番組『わかる国語 読み書きのツボ 5・6年』の動画『事実?意見?~事実と意見を区別する~』を見てもらう
反応②:動画を見ながら「これは事実だろ?」とか「違うんじゃない?」とか自分の意見を交えながら視聴。(内容に興味を持ち始めた様子。食い付きは良好?)

ステップ③動画を観終えた後に、動画の内容に触れながらレクチャーの要点を説明

要点:
事実とは誰でも経験できる(見たり、聞いたり、触ったり、知ったりできる)物事。調査や実験によって確めることができるもの。
事実には『正しい(True)事実』と『間違った(False)事実』がある。
意見とは個人的な判断や考えのこと。調査や実験で確かめられないものもある。意見は正しいか正しくないか決められないことがある。
反応③: 特に際立った反応はなし。

Img_4859sステップ④『商用(ビジネス)作文(さくぶん)』というサイトの『練習問題』(20問)をプリントアウトしたのを怪獣の3人に解いてもらう。
問題解いている間にも「この練習問題はTrue-Fales(真偽)の問題じゃないからね~Fact-Opinion(事実と意見)の問題だからね~」と何度か強調。
反応④:問題をといている間、が一番五月蠅かった。
「○番は××だから『事実』じゃね?」
とか、結構大声で言いながらやるものだから、
子どもたちに
「うるさい、邪魔するな、黙って問題を解け!」
と、何度も注意されるも暫くしたらまた声に出して解答し始める。

ステップ⑤練習問題をときおわったら、全部の答え合わせが終わってから理由の説明と質疑応答をする事を説明して、答え合わせに入る。

ステップ⑥答え合わせと採点
私が正解を読み上げて答え合わせ
反応⑥:ここでもまたが一番五月蠅かった。
ステップ⑤で「全部の答えあわせが終わってから説明…」といっておいたのに、
「え~なんで○番は『意見』なの?」と、読みあげ中に横入の質問。
「全部終わってから説明と質疑応答だから…」と、何度も私に注意される。
につられて質問してきたが、一度注意したら質問しなくなった。
怪獣はマイペースで黙々と答え合わせをしていて、が横入すると「早く次!」というだけ。
採点の結果:14/20、14/20、怪獣15/20 項目

ステップ⑦正解の理由と説明
『商用(ビジネス)作文(さくぶん)』というサイトの練習問題の下の説明と、同じサイトの『事実と意見』というページの『事実と意見の違い』の項を参考に説明。
反応⑦:これはも活発に質問していた。(私の解説で理解できたのか?)怪獣からの質問はなかった。

Img_4860sステップ⑧要点を再度提示、応用(参考)になりそうなネットの記事を読んでまとめ
まとめ:
文章を読む時や話を聞く時に、どれが事実でどれが意見か意識するようにすると、客観的な判断ができるようになる。
反応⑧:『客観的な判断』を強調してまとめたけれど、は練習問題の自分が不正解だった部分が気になるのか、その事についてずーっと喋っていて、ちゃんと聴いていたのか疑問。

 このレクチャーが終わって、家族の日常会話の中で、私や子どもはの話すことを「その部分は意見だね」とか「それは正しい(または誤った)事実だね」と指摘できるようになった。
 は今まで指摘されても事実と意見がごっちゃになっていたので、賛同が得られないとキレて言い返したりしていたのだけれど、『事実』と『意見』の違いが少しは理解できたのか、指摘されるととりあえず耳を傾けるようになったのは大収穫かも…

参考にしたサイトのリスト

動画:
『わかる国語 読み書きのツボ 5・6年』から『事実?意見?~事実と意見を区別する~』
URL:http://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?p=general&das_id=D0005150031_00000

練習問題と解説:
『商用(ビジネス)作文(さくぶん)』から
練習問題URL:http://web.ydu.edu.tw/~uchiyama/bsaku/q001.html
解説URL:http://web.ydu.edu.tw/~uchiyama/bsaku/bsaku_03.html

まとめに使ったサイト
『技術系管理職の基礎知識』より『事実と意見を区別し事実を共有した上で意見を議論する』
URL:http://aux.xsrv.jp/fact_and_opinion/

2017年8月20日 検索

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コメント

>Yoshiさん

こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。

確かに日本は『意見』と『事実』の区別にこだわらないですよね。
画一化が日本の文化だから、うちの夫もよく
「みんなそうしている」「常識だ」
と、言います。
日本の社会に適応するには事実か意見かを考えるよりも、周りの人のやっていることを見て、真似をしていけばいいので、楽といえば楽なのかもしれないです。

もう一点指摘してくださった、感情的になると事実と意見の区別が難しい件ですが、その通りだと思います。
話し手の使う意見形容詞(opinion adjective)に、聞き手の感情が反応してしまうのですよね。
うちでも、そのようなことが度々起こるので、感情で返す前にポーズがとれないかと思って『事実と意見』のレクチャーをしました。
「事実と意見」を分けて考えるレクチャーの後は、不毛な水掛け論が減りました。

投稿: yuuki | 2017年10月10日 (火) 22時37分

こんにちは
日本人は事実と意見の区別は重要視していないのだろうと思います。
日本人の社会は事実よりも多数派の意見(世間の意見)や空気が重要視されるので、客観性よりも、誰々さんが言ったのような伝聞の方が説得力があるように見えます。
もう一つ、経験では、理性より感情が優勢になると論理的に考えられなくなるので、事実と意見を区別しなるようです。分かっているのですが、不意を突かれるとつい感情的に反応してしまいますね。

投稿: Yoshi | 2017年10月 9日 (月) 14時58分

>正体不明さん
 訪問&コメントありがとうございます。
 英語の形容詞にはfact adjectiveとopinion adjectiveがあるので、言語自体が事実と意見を意識した仕組みなんだろうなぁ…と思います。
 「思考と行動における言語」は日本語の本ですか?ネットで検索してみます。
ありがとうございます。
 


>モッチーヌさん
 こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。
 モッチーヌさんのお子さんも極端から極端に走りがちですか…
うちは、夫がその傾向が特に激しいです。
 夫くらいの年齢になっちゃうと柔軟性に乏しくなるので、Metecognitive Skillを習得するのは20代までくらいが臨界期なのではないかと感じます。
 

 

 

投稿: yuuki | 2017年8月24日 (木) 03時08分

こんにちは(*´꒳`*)
「事実と意見」、たしかウチのコが去年(小6)国語の授業でやっていました(๑˃̵ᴗ˂̵)
理解できていたのか定かではありませんが…
こういった認知力はやはり弱いのでしょうね。
前回の記事にあるように、ウチのコも白か黒か、天国か地獄かみたいなところがヒジョーにありまして…本当に小さいころから今でも「ま、いっか!と思いなさい」と言い続けていますε-(´∀`; )

投稿: モッチーヌ。 | 2017年8月22日 (火) 18時12分

事実と意見の分離は、アメリカの教育では、小学校レベルで叩き込まれるようですね。陪審制度なら、確かにこのスキルは重要です。ない、このような言語のスキルとして、S.I.ハヤカワの「思考と行動における言語」などの一般意味論の活動も参考になるでしょう。(古いけれど)

投稿: 正体不明 | 2017年8月21日 (月) 08時51分

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