人工呼吸と心臓マッサージ First Responderのクラス2
2月24日にFirst Responderのクラスで1回目の赤十字の筆記テストと実技のテストがありました。
(↑CPR:心肺蘇生の大人と子どもと乳児の違いの表
American Red Cross,Emergency Medical Responce,p323より引用)
実技のテストは、CPR(Cadiopulmonary resuscitation:心肺蘇生)で、マネキンを使っての心臓マッサージと人工呼吸のテストでした。
大人のCPRの手順は、
1.現場の把握
現場に着いたらまず安全の確認、患者の人数、ケガか病気なのか、応援が必要かなど
2.初期アセスメント
患者の意識レベルの確認、気道の確保、呼吸と脈の確認(5~10秒)
意識がなく、呼吸も脈もない場合近くの人に救急を呼んでもらう。
3.心臓マッサージ
胸を出して、30回心臓マッサージ(1分間に100~120回のペース、最低2インチ:約5㎝の深さ)
4.人工呼吸
ポケットマスク※を使って、2回人工呼吸(10秒以内。肺に空気が入るか胸を目視で確認。)
胸が上がってこない場合、気道がふさがっている可能性があるので、異物がないか口の中を確認。
5.CPR:心臓マッサージ30回と人工呼吸2回のサイクルを繰り返す。
6.他のResponderが到着したら、AED(Automated external defibrillator:自動体外式除細動器)の準備をしてもらいながら、CPRを繰り返す。
7.AEDのパッドを取り付け、音声ガイダンスに従って電気ショックを与える
(ショックを与える時は患者から離れる)
8.CPRに戻る
最初のResponder(リーダー)が人工呼吸をしながら患者を観察、後から来たResponderが心臓マッサージ。BVM(Bag-Valve-Mask:人工呼吸マスク)を使うこともできる。
9.AEDの使用。
10.CPRに戻る
11.AEDとCPRを交互に繰り返す。
12.患者に変化が見られた場合、脈と呼吸の確認をする。
今回のテストでは、一人でCPRをするケースだったので、ステップ5までを試験されました。
(↑※:ポケットマスク
使い捨てのフィルターがついていて、患者とResponderが人工呼吸によって細菌や化学物質などをやり取りしないようになっている。
BVMに切り替える場合は黄色のフィルターのついた部分を外して繋ぐことができる。)
以前は人工呼吸をする時は、マスクなしでしていたのだけれど、最近は感染症や化学物質などのリスクを減らすため必ずマスクをするようになったらしい。
(↑ポケットマスクのセット
使い捨て手袋とマスクとフィルターがセットになっている。)
(↑簡易式の人工呼吸用マスク。
フィルターはついていないけれど、患者とレスポンダーの体液が直に触れるのを防ぐ)
心臓マッサージは、1分間に100~120回のペースで、押す強さは5㎝と結構強いので、蘇生するのは結構体力が必要です。
1分間に100~120回のペースというとピンとこないのですが、実習中に講師がビージーズの『ステイン・アライブ』をかけて、「このテンポで押してください」と言っていました。
実習の時は一人10分間つづけたので、音楽を聴きながらでもきつかったです。翌日はバッチリ筋肉痛になりました。
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コメント
>正体不明さん
訪問&コメントありがとうございます。
First Responderのクラスは一般教養の体育の単位です。
アメリカの大学の一般教養は学校によって特色のある科目があります。
私が通っているコミカレの敷地内には、警察学校と消防士学校が併設されているので、First Responderのクラスの提供もされているのではないかと思います。
投稿: yuuki | 2020年3月10日 (火) 02時45分
さすがはアメリカの大学ですね。緊急体制まできちんと考慮している。これが日本の個別教育とちょっと違いますね。
投稿: 正体不明 | 2020年3月 8日 (日) 08時08分