7月の初めころ、家族でお出かけして夜遅くなる事がありました。
自宅に戻ってから食事を作るのは面倒だったし、途中で食事するにしても時間が遅すぎてレストランは営業が終わっていそうだったので、比較的夜遅くても営業しているファストフードのドライブスルーを利用することにしました。
(↑プーティン)
そんなわけで帰り道にあったケンタッキー・フライドチキン(KFC)のドライブスルーに寄りました。
夫は個人で別々のミールセットを注文したかったようなのですが、注文を受けた店員が閉店間際で時間がないと言っていたので、8ピース・ファミリーパックを注文することにしました。
その時に運転していたのは怪獣で、ドライブスルーのマイクから一番近い怪獣が注文をしていました。
個別のミールセットが選べないと分かった夫は投げやりになっていて、
夫「何でもいいよ、適当に決めて」と、選択を放棄して怪獣に一任。
デタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!
夫の得意技『丸投げ』発動!( ̄ー ̄)ノ" ゜ ポイッ
発達障害のある怪獣は『適当』という曖昧な指示を遂行するのが非常に苦手で、パニックになりかかっていたので、後部座席に座っていた私が指示を出して、チキンの種類はオリジナルで、4種類(フライドポテト、マッシュポテト、コールスロー、マカロニチーズ)の中から2つ選べるサイドメニューは2つともマッシュポテトを注文させました。
サイドメニューを注文した途端、夫が「ちょっと待て!」と、口をはさんできました。
 ̄Д ̄ ハァ ?
丸投げしたのに今更何?それに既に注文確定しちゃっているし…
代金を清算し商品を受け取って家へ向かう車の中でもずっと、夫はマッシュポテトを2つも注文したことに文句を言い続けていました。
自宅に着いてからも、
夫:「こんなに多量のマッシュポテトどうするんだ!食べきれんぞ!」
(`ε´)ぶーぶー
と、文句を言い続けている。
あまりにうるさいので、怪獣は買って来た食事を食べずに自室へ引っ込んでしまった。
夫はわざとなのかマッシュポテトは食べずにチキンとビスケットだけを食べながら、まだ文句を言い続けている。
延々と続く文句に流石に私も腹がたったので、
私:「人に選ばせておいて、後から選んだものに文句を言うのは止めて。後で文句を言うくらいなら最初から自分で選べばよかったでしょう。」
と、言ったら大人しくなりました。
夫は数学頭というのかデジタル脳というのか多角的に考えるのが苦手で、『正解はいつも一つ、白か黒か』と、言う認知の偏りを抱えています。
数字の問題を解決する時にはいいけれど、今回のドライブスルーで何を注文するかなど、選ぶ人によって答えの違う問題を解決するには不都合が出てきます。
『はい』か『いいえ』で答えられるか、4~5個の選択肢の中から選ぶのは得意だけれど、選択肢が多かったり、組み合わせが幾通りもあったり、答えを自分の言葉で導き出さなければならないオープンクエスチョンの問題は苦手。
また夫は帰納的推論をベースに思考していて、データの積み重ねをもとに結論を出していくため、決断するまでに非常に時間がかかる。何度か演繹的推論を教えようと試みたののだけれど、思考のアプローチの方向が逆なので、理解できなかったみたい。
ドライブスルーで何を注文するかなどの時間の制限のある場面では、『丸投げ』で、自分が選ぶのを回避する傾向があって、今回も怪獣に丸投げして逃げたけれど、(私が指示して)怪獣の注文したものが夫の想定とかけ離れていたので、文句を言ったというわけです。
夫が食事を終えて寝室に行ったら、入れ替わりに怪獣が部屋から出てきて食事を始めました。
間違いを非常に気にする怪獣が食事をしながら、「マッシュポテトを多量に注文して悪かった。」と、謝るので、
マッシュポテトを2つ注文するように言ったのはお母さん(私)だし、マッシュポテトが沢山余ってもシェパーズパイ(ひき肉とマッシュポテトのグラタン)に出来るから問題ない。と、話すと気が楽になったようで、笑顔になりました。
と、言うわけで、残ったマッシュポテトは翌日シェパーズパイ(鶏の挽肉で作ったのでシェパーズパイもどきですが…)に、マッシュポテトについて来たグレービーソースはメイソンジャーで冷蔵して、約1週間後にプーティン(フライドポテトにとろけるチーズとグレービーソースをかけたもの)に使いました。
一番上の画像はKFCのグレービーソースの余りを使って作ったプーティンです。
マッシュポテトを2つも注文したことに散々文句を言っていた夫ですが、プーティンは「美味しい」と言って食べていました。
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