ミズーリ州へドライブ旅行6ーNationai Frontier Trails Museumー
Chicago & Alton Depo Museumで、インデペンデンス市内の観光マップを貰ったので、今度はそれを頼りにNational Frontier Trails Museumへ向かいました。
ミュージアムのあるミズーリ―州インデペンデンスは、開拓者が西部へと向かう『サンタフェ・トレイル』『カリフォルニア・トレイル』『オレゴン・トレイル』の3つのトレイルのスタート地点や分岐点になっていて、Jumping-off townと呼ばれていたそうです。
Nationai Frontier Trails Museumは上記の3つのトレイルと『ルイス・アンド・クラーク・トレイル』『モルモン・パイオニア・トレイル』の2つのトレイルを加えた5つのトレイルについて展示されています。
ルイス・アンド・クラーク・トレイル
(↑ルイス・アンド・クラーク・トレイルの展示)
5つのトレイルの中で最も古いのは『ルイス・アンド・クラーク・トレイル』です。
1803年にルイジアナ・パーチェスでフランスから210万平方キロメートルの広大な土地をアメリカ合衆国が買い取った事で、西海岸への開拓に関心が集まり、当時の大統領トーマス・ジェファーソンの命で、1804年~1805年に西部への探検隊(ルイス・アンド・クラーク探検隊)が送られました。
その探検の時に通ったルートが『ルイス・クラーク・トレイル』です。
以前の記事に、ルイス&クラークの探検を記念した5セント硬貨について書いたことがありますが、この探検には途中からネイティブアメリカン(アメリカンインディアン)の女性サカジャウィアが同行し、彼女は映画『ナイトミュージアム』シリーズ1~3にもサブキャラクターで出てくるくらい有名な女性です。
(↑ミズーリ―州道210線、ルイス・アンド・クラークトレイルの一部で、道路標示にもその旨が表示されている)
サンタフェ・トレイル
サンタフェ・トレイルはミズーリ―州からカンサス州、コロラド州を経てニューメキシコ州に至るトレイル。
起点はフランクリン(ミズーリ―州)終点はサンタフェ(ニューメキシコ州)
カルフォルニア・トレイル
インデペンデンス(ミズーリ―州)から、カンサス州、ネブラスカ州、(コロラド州、)ワイオミング州、ユタ州、アイダホ州、ネバダ州、を経てカリフォルニア州に至るルート。
主要なルートの周りに派生した数多くのルートがある、アイダホ州でオレゴントレイルと分岐する。モルモン・パイオニア・トレイルともルートが重なる部分がある。
オレゴン・トレイル
インデペンデンス(ミズーリ―州)から、カンサス州、ネブラスカ州、ワイオミング州、アイダホ州、を経てオレゴン州に至るルート。
(↑牛に荷車を牽かせるための頸木)
モルモン・パイオニア・トレイル
イリノイ州ノーブーから、アイオワ州、ネブラスカ州、ワイオミング州を経てユタ州ソルトレイクシティまでのルート。
オレゴントレイルとネブラスカ州、ワイオミング州、アイダホ州とルートの一部を共有している。
また、ミズーリ―州インデペンデンスからオレゴン・トレイルを通ってユタ州まで至るルートもある。
(↑左:当時の荷車と現代のワゴン車の比較
右:当時、一般的に『荷車に積まれていた物』のリスト、
画像クリックで拡大画像へ)
(↑ 一つ上の『荷車に積まれていた物リスト』にしたがって、棚のなかから荷物を水色の荷車に積み込むゲーム)
展示を観ていて思った事は、アメリカの西部開拓の基本的な歴史を知っていたらもっと面白いだろうなぁ…と、言う事でした。
(アメリカでは小学校からアメリカ史を習うので、子どもでも楽しめるミュージアムだと思いました。)
ミュージアムは初めに15分くらいのビデオを観た後に、展示をみる順番になっていますが、展示の部屋は自由に行き来できるようになっていました。
開館時間は、月曜日~土曜日まで午前10時~午後6時、日曜日は閉館。(2024年8月現在)
ミュージアムの入場料は無料ですが、任意で寄付することができます。(2024年8月現在)
無料だけあってWWⅠミュージアムと比べると展示の規模も小さくて内容も充実していなかったです。
建物内にはミュージアムショップもあって、お土産を買う事も出来ました。
移転する前の情報を載せているウエブサイトでは、入場料金もあったし、ミュージアムのツアーも幌馬車体験などの季節の催しもあったので、移転してから展示の規模が随分縮小してしまったのかもしれません。
新しい情報のウェブサイトにはTemporaly site(臨時の建物)と書かれているので、またどこかに移転するのかも知れません。
入場料を払ってもいいので、以前以上の展示に戻して欲しいなぁ…と、思いました。
余談:
ミズーリ―州インデペンデンスと東京都の東村山市は姉妹都市らしく、Nationai Frontier Trails Museumのある建物の一角に東村山市から贈られてきたものが飾られていました。
こんな所で日本に出会えるとは~と、飾られているキャビネットを思わず撮影してしまいました。
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