退職後~試用期間~本採用
-アメリカで転職7-
転職関連のネタも遂にこの記事で8回目。
12月になってしまったことだし、今日こそはシリーズ最後にしたい、退職後色々あった出来事を上手くまとめて書けるかなぁ…
昨日の記事からの続き
2ウィークス・ノーティスを提出した日から、少し早いクリスマス休暇に入ることになった夫。
ゆっくり出来るかなぁ~と、思っていたけれど、1月から始まる新しい仕事への準備で結構忙しかった。
新しい会社との連絡は、引き続きインド人の人買いさん(アメリカの人材会社の人)がやってくれた。
インド人の人買いさんは、新しく移る会社の専属のリクルーターを長年やっていて、その会社のことに詳しかった。
アメリカの人材会社のシステムは色々だけれど、インド人の人買いさんの会社は、担当の会社の欲しい人材を探してきて、探した人が採用になると、採用された人の年収の何割かが報酬として支払われる仕組み。
新しい会社との賃金の交渉や、転職のサポートを熱心にやってくれたのは、ただ単に親切心だけではなくて、彼自身の報酬にも影響してくるからだった。
夫のように、賃金の交渉や雇用条件の交渉が苦手なタイプには、今回当った人材会社のシステムはとてもありがたかった。
インド人の人買いさんから、退職後、新しい会社に出社するまでに必要な手続き関係ののリストが送られてきた。
まず、やらなければならなかったのは、ドラッグテスト。
アメリカの会社は、(バイトでも)採用前にドラッグテストを受けさせるのが一般的。
新しい会社からも、指定の病院に行ってドラッグテストを受けるように指示が来た。
夫はドラッグどころか、アルコールもタバコも嗜まないのだけれど、娘の高校の時の先生が、ドラッグテストの前日に食べたポピーシードのパイのせいで、ドラッグテストで陽性になり、採用を断られた話を聞いていたので、転職活動を始めた頃からポピーシードの入った食べ物や風邪薬など避けるようにしていた。
おかげで、検査の結果は陰性だった。
第一関門クリア~
d(*'-'*)b イエーイ
次にしなければならなかったのは、健康保険の延長の手続き。
アメリカでは、はじめの3ヶ月は試用期間で、その間は健康保険などの福利厚生が受けられない。
国民皆保険制度はないので、公的な保険はない。
かわりに多くの会社が退職後も最長3ヶ月は(保険料は自腹だけれど)保険が延長できるシステムになっているので、試用期間中も引き続き前の会社の保険が使えるように、手続きが必要だった。
前の会社で同僚だったS.Mさんにお願いして書類を届けてもらって、手続きを進めたのだけれど、担当が例の(夫が失業しかかっているのにレジメを2週間もほったらかしにした)人事の人だったうえに、クリスマス休暇が目前に迫っていたので、結果は推して知るべし。
手続きが終わって、引き続き保険が使えるようになったのは3月に入って、試用期間も後一月を残すだけになった時点だった。
さすがアメリカ事務処理が遅い。
(手続きをしてから2ヶ月かかったけれど、)とりあえず第二関門クリア~
v(・_・) ブイッ
その他には、古い会社と新しい会社の事務手続きが色々あった。
手続きをしていてひとつだけガッカリしたのは、7年間働いて退職金を全くもらえなかったこと。
退職金を支払うように会社を訴えることも出来たのだけれど、(弁護士を雇うにもお金がかかるし、)理不尽な会社とこれ以上係わり合いになるのは嫌だったので、縁が切れたのをよしとして忘れることにした。
残念なこともあったけれど、その他の手続き関係も順調にクリアして、新年を迎えることが出来た。
新年は、1月2日から新しい会社に出社。
初日だから挨拶だけで午前中で終わるだろうと思っていたら、いきなり仕事の説明になったらしく、夕方7時くらいになってやっと帰宅した。
インド人の人買いさんも、初日がどうだったか心配だったようで、夕方5時ごろ家電に電話がかかってきたので、まだ帰宅していないので、求職活動専用の携帯に連絡するように伝えた。
求職活動を手伝ってくれた、J.CさんやG.TさんやS.Sさんに、無事転職できたことを伝えると、思ったより早く転職できたので、みなびっくりしていた。
J.Cさんなんかは、早くても4~6ヶ月くらいかかると思っていたらしいから、うちの夫のケースはかなりのスピード転職だったらしい。
道理で2ウィーク・ノーティスを提出した時に、件のパワハラ上司が、「新しい仕事は決まったのか?」と、何度も聞いてくるわけだと思った。
1月、2月、3月と、新しい会社のシステムや業務に慣れるのに忙しくしているうちに、試用期間はあっという間に過ぎ、4月になってめでたく本採用になりました。
☆(*^o^)乂(^-^*)☆ ヤッタネ!!
本採用になって、新しい会社の福利厚生が以前勤めていた会社よりも、ずっといいことが判明。
例えば娘の歯の治療なんか、以前の会社の保険では自己負担分が6500ドルと見積もりが出ていたけれど、新しい会社の保険では約1/7の1000ドル以下の自己負担金で治療できてしまった。
おまけに、通勤時間は半分の15分になるし、お給料もちょっとだけ上がったし、海外出張は減るしで、いいこと尽くめだった。
レイオフを言い渡された時は、
「どうしてこんなことに~(|||_|||)ガーン」
「アメリカで転職活動なんて、どうすればいいんだ~」
と、途方にくれたが、
『転んでもただでは起きない』を地で行くような逆境に強い我が家。
いい友人と(そのまた友人と)いい人買いさんのおかげで、無事仕事も見つかったし、何よりもパワハラ上司と一緒に働かなくて済むようになったのは、今回の転職騒動の最大の恩恵だったと思う。
と、言うわけで、これにて長く続いた転職関連のシリーズはおしまいです。
お付き合いありがとうございました。
<(_ _*)> アリガトォ~
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