サリーとアンの課題(誤信念課題)
怪獣の学校の心理のカウンセラーに、
「アスペルガーの疑いがあるため、日本語のできる心理のドクターを紹介するので、受診してテストを受けて欲しい」
と、言われた。
3歳の頃に集団検診で引っかかって以来、日本でもアメリカでも複数の医者や心理のカウンセラーに見てもらったけれど、「発達障害の一種」と言う診断までは出るのだけれど、その先の細かい診断が出ない。
「ADHD」「自閉症スペクトラム」「アスペルガー」「LD」あたりが有力な候補で、今回学校の心理カウンセラーは「アスペルガーとLDが重なっている」と考えているらしい。
確かにこだわりが強い所や、挨拶を返さないあたりは限りなく「自閉症スペクトラム」くさいので、サリーとアンの課題(誤信念課題)と言うテストを怪獣にしてみた。
内容は
- サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいました。
- サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行きました。
- サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移しました。
- サリーが部屋に戻ってきました。
- 「サリーはボールを取り出そうと、最初にどこを探すでしょう?」と被験者に質問する。
と、言うもので、サリーの視点で捉えることが出来るかどうかをテストするもの。
自閉症スペクトラムの多く(80%)は誤信念課題の問題に不正解するらしい。
正解は「かごの中」なんですが、
かつて怪獣に関わっていた医師に、「お母さんも発達障害ですね」と言われた経験のある私は見事に「箱の中」と答えて不正解。
ところが怪獣に聞くと「かごの中」と正解を答えただけでなく、「サリーがボールを最後に見たのはかごの中で、アンが移したことを知らないから」と、理由もほぼ模範解答。
サリーとアンの課題の応用バージョンで※ジョンとメアリーの課題と言うものもあるのだけれど、それも怪獣は(理由は状況が複雑なので説明できなかったけれど)迷うことなく正解できた。
(・_・)アレレ....?
てっきり怪獣も不正解だろうと思ったら正解で、肩透かしを喰った気分。
「これだから専門家も判定しにくいんだろうなぁ」
ちなみに夫に同じテストをしたら、両方とも不正解でした。
(・_・)アレレ?
※ジョンとメアリーの課題については続きを読むからどうぞ
メアリーとジョンは公園にいました。
ジョンはアイスクリームが欲しくなりましたが、
お金をもっていませんでした。
アイスクーリム屋が
「ずっと公園にいるから家からお金を持っておいで」
と言ってくれたので、ジョンは家に帰りました。
しかし、アイスクリーム屋は気が変わって、メアリーに
「公園で待つのはやめて教会へ行く。」
と言ってそこを立ち去りました。
ジョンは、たまたまおじさんに会って教会のところに
移動することを教えてもらいました。
一方、メアリーはジョンの家に行き、ジョンは
もうアイスクリームを買いに出かけたと知りました。
この時メアリーは、ジョンはどこへアイスクリームを
買いに行ったと考えたでしょうか。
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コメント
>梓さん
>何回か読み返してやっと経緯が分かった
そうなんです。
複雑な状況を整理するために、何回か読み返す作業が必要なんですが、面倒くさがりの夫は読み返すことをしないで適当に答えて不正解。
理由を説明すればわかるんですが、直感的には間違えてしまいます。
これはテストで文字になっているから、何度か読み返して正解にたどり着くことも出来るのですが、実際の生活で起こったら、過去に戻って体験しなおすことができないので、自閉症スペクトラムの正解率はかなり下がると思います。
投稿: yuuki | 2011年3月30日 (水) 23時15分
サリーとアンは怪獣クンと同じ答えになったけど、ジョンとメアリーはかなり迷った末、公園という答えになりました。
「メアリーはジョンに『公園で待ってて』と言われたから、公園に戻ってくるジョンに『おじさんは教会に行ったよ』と…知らせるんだろうな」と思ったから。
でも始めは「教会」かと思ったf^_^; アイスクリームのおじさんは「教会に行く」と言ったから、ジョンがアイスクリームを買いに行ったなら教会に行くんじゃないかな?と考えてました。
何回か読み返してやっと経緯が分かったけど、伝言がどこでどうなっているのか、1回読んだだけでは全く分からなかったですf^_^;
投稿: 梓 | 2011年3月30日 (水) 22時08分