サンタクロースの存在について
クリスマスまで1週間を切って、どこへ行ってもクリスマスモード全開という感じになってきました。
そこで、今回の記事はサンタクロースについて書く事にします。
サンタクロースの記事を書こうと思ったのは、秋学期に取っていたチャイルド・ディベロップメント(子どもの発達)のクラスと英語のクラスのターム・ペーパー(学期末レポート)で『サンタクロースと子育て』について書いたため、折角山のように英語の記事や論文を読んでネタ集めしたんだから使わなくちゃ損だと思ったからです。
最初は、チャイルド・ディベロップメントのクラスに『サンタクロースと子育て』をテーマに、英語のクラスに『日本の死刑制度』について書こうと思っていたのですが、サンタと死刑制度という全く違うジャンルの資料を調べる時間がなかったため、(チャイルド・ディベロップメントのクラスに死刑制度は関係ないので…)英語のクラスの方をサンタクロースと子育てのテーマに変更して、同じ資料を使って切り口の違うレポートを2つ書く事にしました。
チャイルド・ディベロップメントのクラスの方のレポートは、サンタクロースの存在の事実を子どもに話す(知らせる)タイミングと方法について主に心理学の学術論文を資料にして書き、英語のクラスの方は親がサンタの存在を子どもに信じさせる事の是非について学術論文と雑誌や新聞やネットのサイトなどを資料にして書きました。
英語のレポートの方は、Argumentative Essay(アーギュメント・エッセイ)ということで、子どもにサンタを信じさせない方がいいと言う立場で、理由を3つ上げて説明していく形です。
その3つの理由は、①子どもの認知の発達が進むと放っておいてもサンタの事実を知ってしまうから、②サンタの存在を信じさせるのは簡単じゃないから、③サンタが存在しないと子どもが知った時に親子関係に悪影響があるから、です。
①の子どもの認知の発達が進むと…の部分では、チャイルド・ディベロップメントのターム・ペーパーを下敷きに、子どもがimprobable(ありそうもない)出来事とimpossible(不可能な)出来事の区別がつくようになる8歳以降になると、サンタクロースの話(世界中の『いい子』と『悪い子』のリストを持っていて、空飛ぶトナカイと橇、煙突から家に侵入、一夜のうちに世界中の子どもにプレゼントを配る、など)が不可能なことだと気が付いて、最終的にサンタはいないという結論に達することを書きました。(親が黙っていても、友達や学校や祖父母や親戚や不注意な大人によってばらされることも…)
②のサンタを信じさせるのは簡単じゃない…の部分ではネットの新聞記事などで、子どもにサンタを信じさせるためのヒントやアドバイスを元にして書きました。
この部分は資料集めがもっも楽しかった部分です。『煙突のない家ではどうやってサンタの侵入経路を説明するか?』とか、『サンタに手紙をかくとお返事が貰えるサービス(有料)』とか、『サンタに電話で質問できるサービス(有料)』とか、『クリスマスに何が欲しいか聞きだすための、ショッピングモールにいるサンタのお家に連れて行く』とか、『サンタから郵便でプレゼントが届くサービス(有料)』とか、『イブの夜のサンタの動向を追いかけるアプリ、サンタ・トラッカー(NORADやGoogle Santa trackerが有名なサイト)に行く』とか、『アインシュタインの特殊相対性理論を使って一晩でプレゼントを配ることが出来る理由を説明する』など、古典的のものからハイテクまで、簡単なものから手の込んだものまで色々あって楽しかったです。
③の子どもがサンタの存在を知った時に、親子関係が悪くなる…の部分は、学術論文を引用した新聞記事や、科学的な雑誌の記事などを資料に書き進めていきました。
親子関係が悪くなる理由の主なものは、長年嘘をつかれていたことのショックと、「いいこにしていないとサンタさんがこない」などサンタを子どもを言うことを聞かせるために使っていた場合に無条件に愛されていなかったことに気がついてショックを受けることです。
サンタの話は全世界単位の大嘘なので、子どもがサンタの話に触れないで過ごすのは不可能で、子どもが無邪気に信じているうちはいいけれど、疑い始めた子どもに嘘を重ねて信じこませるのはやっぱりまずいでしょという結論です。
英語のレポートはカバーペーパーと参考文献の一覧も含めると11ページにもなってしまい、ブログに全部書くのは無理なので、大まかな要約だけにしました。
資料集めをしている時に、ウェブサイトなどの記事を読んでいると、関連やお勧めサイトや記事のリンクで『なぜ子どもはサンタ(の存在)を信じるのにハリーポッターは信じないのか?』などの記事があって、脱線して読みたくなる衝動を抑えるのが大変でした。
参考にした文献や記事などを読んでいると、人それぞれの『サンタの真実』の発見のストーリーがあって面白かったです。
皆さんが『サンタが実在しない』と知ったのはいつですか?どのようにして知りましたか?
余談:
私のターム・ペーパーのタイトルは最初"Santa Claus Myth and Parenting"だったのですが、それだけだと余りにもそっけなくて読む気も起こらないだろうと思ったので、最終バージョンのタイトルは『サンタが街にやってくる』の歌詞のもじりで、"You Better Watch out, You Better not Lie, Santa Claus Myth and Parenting"にしました。
そうしたら、英語の教師に「なんてファンタスティックなタイトルなの!」と褒めてもらいました。
中身も素晴らしいわ!って言ってもらえたら良かったのだけれど…
とりあえず提出したレポートの評価は97%だったから、中身もそこそこだったのだろうと思う。
ちなみに、私の英語のクラスの教師は評価が甘い。
どんな内容でもどんな屁理屈でも、課題の要件(クライテリア)を満たしていれば高得点をくれる。
隣の人の採点された(ターム・ペーパーではない)課題を見せてもらったことがあるのだけれど、80%以下の評価を見たことがない。
教師自身が「私のクラスをパスできないのは、課題を全く提出しないか、クラスに出席しない人だけ」
と、言っていたから、ターム・ペーパーはクラスの皆95%以上はもらえたんじゃないだろうか?
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