日常に混在する不思議(エブリデイ・マジック) ベスト3
今回はココログの9-10月のお題の
『私の好きな映画ベスト3』
について書くことにしました。
映画にはアクション、SF、コメディ、サスペンス、スリラー、ドラマなど沢山のジャンルがありますが、私の好きなジャンルはロー・ファンタジーの中のエブリデイ・マジックです。
ロー・ファンタジーはハイ・ファンタジー(架空の世界でストーリーが展開される、『ロード・オブ・ザ・リング(中つ国)』や『ハリーポッターシリーズ(魔法界)』などが代表作)の対立する概念のジャンルで、現実世界で魔法やSFや不思議な要素が展開される作品のことです。
ハイ・ファンタジーと違って明確な定義がなくて、コメディだったり、SFだったり、ファンタジー以外のジャンルに分類されていることが多いです。
エブリデイ・マジックはロー・ファンタジーの一種で、日常に不思議な現象がところどころ入ってくるような作品で、これも明確な定義がなくて、まだ認知度も低いので、ジャンルとして成り立っているかどうかは疑問です。
エブリデイ・マジックが好きな理由は、派手なSFX(特殊撮影)や特別なセットやCGなどを使わない事、身近で起こっていそうな親近感がある点です。
私の好きな映画第3位は、
『ルビー・スパークス』です。
2012年の作品で、主人公のカルヴィンが執筆中の小説の中の女性ルビー・スパークスが、ある日突然現実化してカルヴィンの家に表れて文章の設定どおりカルヴィンの恋人として暮らし始めると言う話です。
ルビーが現実化して現れた時に、カルヴィンは自分が幻覚を見ているのではないかと思い、色んな人に相談したり、幻覚かどうか確かめるために色々試すところが面白いです。
ラストシーンがとてもいいのですが、ネタバレになってしまうので観てのお楽しみと言う事で…
この作品は、私的にはエブリデイ・マジックの典型的な作品でないかと思うのですが、ウィキペディアなどではラブコメディに分類されているようです。
第2位は、
『クローンズ』です。
1996年の作品で、1997年に日本で劇場公開されました。
建設現場で監督として働くダグは2人の子どもの父親で、妻のローラは専業主婦をしています。
仕事が忙しすぎてプライベートな時間が全く取れず、家族との関係もぎくしゃくしていたところへ、妻の復職の話が持ち上がり、更に多忙になってしまう。
ある日、ある研究機関の建物の施工をしている時に、研究機関で働くリーズ博士の勧めでクローンを作り、クローンと2人で仕事や家事などを分担して負担を減らす事にします。
ところが、作ったクローンが更にクローンを作って更に仕事を分担しようとしたため、問題が起こって来ます。
ダグ本人と、クローン達をマイケル・キートンが一人複数役でこなすのですが、クローンそれぞれに個性を持っていて演じわけが面白かったです。
この作品も、ウィキペディアではSFコメディーに分類されています。
いよいよ第1位は、
『フィールド・オブ・ドリームス』 です。
1989年の作品で、アイオワでトウモロコシ農家を営むレイがある日畑で"If you build it, he will come."と、言う声を聞いて、収入の糧であるトウモロコシ畑を殆ど潰して野球場を作ります。
暫くして、その球場に亡くなった往年のメジャーリーガー達が現れてプレーするのですが、レイと妻と子ども以外にはそのプレーヤーは見えません。
この作品は映像がとても美しい事、ラストのシーンがとても感動的(アメリカでは「大人の男が泣く映画」と、言われています)なところが好きです。
『フィールド・オブ・ドリームス』は、夫と独身の頃に映画館に観に行った唯一の映画で、2019年にはロケ地に訪問して、家の中のツアーにも参加して、私にとっては特別な思い出のある映画でもあります。
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